四国八十八箇所・遍路道を歩く・・・9-⑨
2013年04月02日
41番札所から小さな山越えをして42番札所へ


立派なかやぶき屋根が見えて・・・?

重厚な鐘楼です

42番札所 仏木寺 本堂
牛に乗ってやってきた弘法大師が楠の古木から宝珠を見つけ
その楠で大日如来を彫り宝珠を体内に
納めたと伝わっています
本尊は「牛の大日さん」と呼ばれ家畜に加護があり
人々の信仰を集めてきました

大師堂
この辺りは宿坊もお宿もなくお遍路さんにとっては
以前はとても不便なところだったんですが・・・
そんなことを察して70代後半のおとうさんが
一人で民宿をしておられます
この地にあって助かりました
「標高200mのこの地はお米がとてもおいしいので
お代わりを沢山しなさい」と・・・
とても親切で気さくなご主人
降るような星と梅の花が満開の里山でした

ここからはしばらく歩いて峠越えなんですが・・・
宿で教えてもらった通りに歩いていたのですが
山の中で道をまちがえたのか?!
道なき下山ルートをたどってしまい人家もなくやっと人に
出会ってたずねると「間違っているよ・・」 えっ
このまま下山して国道にでるのに1時間・更に進みながら峠に戻るには2時間
3時間のロスが・・
参りました
この日早朝に出発したのは歩く距離が長いためで
ロスタイムにちょっと焦り気味
内心困り果てているところへ・・・
山の上のみかん畑
から軽トラで帰ってこられた方に訊ねられて事情を話すと
「以前にも間違って降りてきた人がいて・・・」
今戻ってこられたのに「峠の近くまで送ってあげるよ
」
・・・と親切なお言葉は天の声にも聞こえ、甘えることにしました
何と言う危機を救ってもらったのかと
この時ほど親切が身にしみたことはありませんでした
何度も何度もお礼を言って
あとは道なき急斜面を峠・本来の遍路道へと急ぎます
親切にしていただいた時は次のお寺でその方のためにお札を供えます



明石寺をめざして進みます・・・
山道を随分歩いて平地へと下って来ましたが

またまた山へのゆるやかな登りです

43番 明石寺 山門
本堂は大掛かりな工事中・・・

大師堂
親切にしていただいた方のお札も納めて・・・

樹齢250年のナギのご神木 (マキ科)
主脈がない珍しい葉です

弘法井戸
少し休憩し山越えして国道56号線いに合流

ここから右の道はトンネルへと続き約25分で出口です
左の遍路道は山越えで約60分
遍路道を選びました・・・

鳥坂番所跡
峠の入り口の番所は宇和島街道の要衝であったことから大洲藩がここに置き
往来する物資や人の不正を取り締まったという
通行者は身分証明書や往来手形が必要だったが
遍路は比較的通りやすかった

標高470mの峠には旅人を見守るように石仏が置かれています

木々の切れ間からは歩いてきた宇和方面が望めます
山道を下り、再び国道56号線と合流し、時折松山自動車道を見ながら
ひたすら歩き続け・・・城下町大洲へと



そしてついに楽しみにしていた大洲の町へ

昭和レトロのような町並みを抜けて大洲城がある中心部へ
ここでの宿泊はお城の真下にある郷土館が併設されたユースホステルです
うん十年ぶりに学生時代を思い出して・・・
ルールは全然なくて今風です
郷土館だけに古い鎧・兜などがずらり
何度も山越えを繰り返した私の足からは悲鳴が聞こえてきます
次回は大洲の町を少し紹介しま~す


立派なかやぶき屋根が見えて・・・?

重厚な鐘楼です

42番札所 仏木寺 本堂
牛に乗ってやってきた弘法大師が楠の古木から宝珠を見つけ
その楠で大日如来を彫り宝珠を体内に
納めたと伝わっています
本尊は「牛の大日さん」と呼ばれ家畜に加護があり
人々の信仰を集めてきました

大師堂
この辺りは宿坊もお宿もなくお遍路さんにとっては
以前はとても不便なところだったんですが・・・
そんなことを察して70代後半のおとうさんが
一人で民宿をしておられます
この地にあって助かりました

「標高200mのこの地はお米がとてもおいしいので
お代わりを沢山しなさい」と・・・
とても親切で気さくなご主人



ここからはしばらく歩いて峠越えなんですが・・・
宿で教えてもらった通りに歩いていたのですが
山の中で道をまちがえたのか?!
道なき下山ルートをたどってしまい人家もなくやっと人に
出会ってたずねると「間違っているよ・・」 えっ

このまま下山して国道にでるのに1時間・更に進みながら峠に戻るには2時間
3時間のロスが・・

この日早朝に出発したのは歩く距離が長いためで
ロスタイムにちょっと焦り気味

内心困り果てているところへ・・・

山の上のみかん畑

「以前にも間違って降りてきた人がいて・・・」
今戻ってこられたのに「峠の近くまで送ってあげるよ

・・・と親切なお言葉は天の声にも聞こえ、甘えることにしました
何と言う危機を救ってもらったのかと
この時ほど親切が身にしみたことはありませんでした
何度も何度もお礼を言って

あとは道なき急斜面を峠・本来の遍路道へと急ぎます
親切にしていただいた時は次のお寺でその方のためにお札を供えます



明石寺をめざして進みます・・・
山道を随分歩いて平地へと下って来ましたが

またまた山へのゆるやかな登りです

43番 明石寺 山門
本堂は大掛かりな工事中・・・

大師堂
親切にしていただいた方のお札も納めて・・・

樹齢250年のナギのご神木 (マキ科)
主脈がない珍しい葉です

弘法井戸
少し休憩し山越えして国道56号線いに合流

ここから右の道はトンネルへと続き約25分で出口です
左の遍路道は山越えで約60分
遍路道を選びました・・・

鳥坂番所跡
峠の入り口の番所は宇和島街道の要衝であったことから大洲藩がここに置き
往来する物資や人の不正を取り締まったという
通行者は身分証明書や往来手形が必要だったが
遍路は比較的通りやすかった

標高470mの峠には旅人を見守るように石仏が置かれています

木々の切れ間からは歩いてきた宇和方面が望めます
山道を下り、再び国道56号線と合流し、時折松山自動車道を見ながら
ひたすら歩き続け・・・城下町大洲へと



そしてついに楽しみにしていた大洲の町へ

昭和レトロのような町並みを抜けて大洲城がある中心部へ
ここでの宿泊はお城の真下にある郷土館が併設されたユースホステルです
うん十年ぶりに学生時代を思い出して・・・
ルールは全然なくて今風です
郷土館だけに古い鎧・兜などがずらり

何度も山越えを繰り返した私の足からは悲鳴が聞こえてきます
次回は大洲の町を少し紹介しま~す
